今年に入って、再びフィルムカメラで写真を撮ることを始めた
写真をやっているひとがわりといつも近くにいて、その影響もあって、カメラは持っていた
でもなかなか食指が動かず、部屋で眠らせたままだった
またフィルムで写真を撮ろうと思ったきっかけのひとつは、”実家の写真を残したい”という想いだった
帰省のたび 少しずつ年老いてゆく両親、時間の経過が刻まれてゆく家
この家で育ったこと、両親と一緒にここで過ごしたこと
そういうものが、思い出だけじゃなくて、形としてきちんと残ればいいなぁと、ある時強く思った
わたしはひとりっこなので、大袈裟に言うと、わたしが残さなければ、わたしがいなくなった途端にその事実が消えてしまう
それが嫌だった
親元を離れて暮らすわたしたち世代が親と一緒に過ごせる時間は、平均するとあと30数日なのだ と教えられた
あとどれだけ同じ時間を過ごせるだろう
なるべくその時間を伸ばしたい
雪が降る前にもう一度、年内に帰りたいと思っている