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残したいものがある


今年に入って、再びフィルムカメラで写真を撮ることを始めた
写真をやっているひとがわりといつも近くにいて、その影響もあって、カメラは持っていた
でもなかなか食指が動かず、部屋で眠らせたままだった

またフィルムで写真を撮ろうと思ったきっかけのひとつは、”実家の写真を残したい”という想いだった

帰省のたび 少しずつ年老いてゆく両親、時間の経過が刻まれてゆく家
この家で育ったこと、両親と一緒にここで過ごしたこと
そういうものが、思い出だけじゃなくて、形としてきちんと残ればいいなぁと、ある時強く思った

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わたしはひとりっこなので、大袈裟に言うと、わたしが残さなければ、わたしがいなくなった途端にその事実が消えてしまう
それが嫌だった

親元を離れて暮らすわたしたち世代が親と一緒に過ごせる時間は、平均するとあと30数日なのだ と教えられた
あとどれだけ同じ時間を過ごせるだろう
なるべくその時間を伸ばしたい
雪が降る前にもう一度、年内に帰りたいと思っている

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冬生まれ、雪国育ち/花屋勤務。休日前夜にお気に入りの場所でお茶するのが至福のとき。 日々起こるいろいろを忘れがち・見落としがちなので、書くことで大切なことに気付くきっかけになればいいなと思います。
いつかなくなる世界について
残したいものがある
すべては必然でできている
“孤独な鳥の5つの条件”
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