これまでに交わしてきた約束は、圧倒的に果たせなかったことのほうが多い。
幼い日に、引っ越してしまったあの子と交わした約束。将来の自分と交わした約束。君からもらった約束。
重さも深さも、さまざまだ。
中には、まだ果たせていないだけで、これから果たせるものもあるのかもしれない。
軽い口約束に見えて、じつは終わりのない希望みたいなものなのかも、と最近思う。
全くなくなってしまうより、少しでも、なにかつながりを残すこと。
見えないけれど、君とぼくはつながっているということ。
見えないものがいつか見えるものになるかもしれない。そういうこと。